宇宙の歩き方

The Astrogators' Guide to the Charted Space.

2016-01-01から1年間の記事一覧

『Traveller: Accelerated Edition』 (Alpha Version)

※以下のルールはあくまで作りかけのアルファ版なので、不明確な点は、大本の『Fate Accelerated Edition』(以下FAE)に準じて解決される。また、レフリー(ゲームマスター)の裁定がそのテーブルにおいての「鉄の掟(Bronze rule)」である。※ゲーム内用…

レビュー:『異星人の街カストロバンクラ(Castrobancla, The City of Aliens)』

『異星人の街カストロバンクラ(Castrobancla, The City of Aliens)』は、2016年9月にAlex Greene氏がTASライセンス下で公開した作品です。TASではあるのですが、「第三帝国(The Third Imperium)」とは関係のないオリジナル設定であり(もちろん組…

『Cepheus Engine』で始めるロールプレイング・ゲーム入門(7)

今回から数回に渡って戦闘に関するルールを解説していくのですが、一つ頭に入れておいて頂きたいことがあります。一般的なRPGでは戦闘シーンはゲームの華ですが、『Cepheus Engine』ではスリルと興奮こそ味わえるもののできることなら避けた方がいいです。…

『Cepheus Engine』で始めるロールプレイング・ゲーム入門(6)

宇宙船を動かすには何かとお金がかかります。今回は、自分で貿易商船を購入して運用する場合の支出(Starship Expenses)と収入(Starship Revenue)について解説していきます。 まず支出の方から。前回紹介した200トン貿易商船の場合、購入金額は約35メガク…

『Cepheus Engine』で始めるロールプレイング・ゲーム入門(5)

今回は予告通り「宇宙旅行(Off-World Travel)」についてです。宇宙旅行と一口に言っても「惑星間旅行(Interplanetary Travel)」と「恒星間旅行(Interstellar Travel)」がありますが、やはりSF-RPGとしての『Cepheus Engine』に求められているの…

『Cepheus Engine』で始めるロールプレイング・ゲーム入門(4)

色々迷ったのですが、『Cepheus Engine』はやはり宇宙SFもののRPGですから、旅の舞台となる宇宙について先に簡単に説明しておくべきだと思いまして。 旅の舞台は宇宙ですが、そこには純粋に距離の壁が立ちはだかります。隣の星まで光の速さですら何年も…

『Cepheus Engine』で始めるロールプレイング・ゲーム入門(3)

今回はキャラクターが得ていくであろう技能について解説していきます。 前回にも書いた通り、作成時に選択技能(Cascade Skills)を引き当てた際には即座にその技能集団に属する技能1つに絞り込んで確定させないとなりません。ここでは「→選択(…」と書かれ…

『Cepheus Engine』で始めるロールプレイング・ゲーム入門(2)

前回は、これから自分が働いていく経歴部門を選択するところまででした。応募に失敗して放浪者になってしまった? その選択を否定はしませんが、正直言ってキャラメイクという観点からは作り直した方が早い気がします(苦笑)。 さて、『Cepheus Engine』で…

『Cepheus Engine』で始めるロールプレイング・ゲーム入門(1)

Take a science fiction odyssey to distant worlds of the galaxy... 「入門」などと仰々しいタイトルがついていますが、日本のRPGの幕開けを告げた『タクテクス』誌の連載記事「ロールプレイング・ゲーム入門」への単なるオマージュで、特に深い意味は…

ぶらりTL11の旅(2改) 『Clement Sector』(2nd Edition以降対応版)

シリーズ2回目のお題は、Gypsy Knights Gamesの『Clement Sector』。この会社は、元々マングース版向けに『Quick Worlds』シリーズ(※現在は販売終了)という「宇宙のどこかにありそうな星系の詳細設定」や、シナリオフックやNPCや団体を21個ずつまとめ…

【速報】トラベラー互換システム『Cepheus Engine』とは何か!?

去る7月2日に、突如として『Cepheus Engine』なる「トラベラー互換システム」がSamardan Press Publicationsから公開されました。ここはかつて『Flynn's Guide』シリーズというトラベラー関係本を作っていたところで、2年以上振りの新作がサプリメントで…

蘇る「ガシェメグ宙域」

ご存じの方もおられると思いますが、Travellermapに描かれたグシェメグ(Gushemege)宙域のXボート網は『The New Era: 1248』の帝国暦1248年設定のものです。本来、HIWG(History of the Imperium Working Group)内部で起こされた設定があったはずなのが失…

偶然の遭遇:モニク・ルーセル

(※これは『2300AD』設定のシナリオプロットですが、設定を調整すれば『トラベラー』など他のSF-RPGでも利用することができるでしょう) (クリックで拡大) 【星系情報】主星:おおぐま座61番星(61 Ursae Majoris)空間座標:X-24.4・Y2.2・Z16.7スペク…

Japan 2300 - 西暦2300年の日本

日本 Japan国家序列:列強(Tier 2)公用語:日本語地球上総人口:約1億9000万人(庶民98%、富裕層2%)主要都市:東京(1410万人)、横浜(1114万人)、大阪(1073万人)(※東京旧首都圏全体で4100万人)平均寿命:男性95.7歳、女性98.4歳大学進学率:90…

『2300AD』太陽系周辺宙域図(を『トラベラー』形式で)

『2300AD』の難点といえば、リアルだけど見辛い星図がまず挙げられると思います。『トラベラー』のツッコミどころだった「宇宙が平面図で表現されている」点に対する回答とも言えるのですが、そもそも三次元の図を二次元に落とし込む時点で無理があるわけで…

ぶらりTL11の旅(3) 『2300AD』

第3回のテーマは『2300AD』。旧GDWにおいて『トラベラー』と双璧をなしていたSF-RPGです。サブタイトルに"Mens Battle in the stars"とあるように、西暦2300年を舞台にした人類の戦い(だけではないけどゲームシステムの傾向で戦闘がテーマになりがち)…